大人はある程度の社会性を持っているからこそ、ワガママな子供は悪い子のように思ってしまいがち。でも、ワガママは決して悪いばかりではなく、「自己主張できる強い子」との考え方もできます。

ワガママを言わない子は一見素直でいい子のように見えますが、単に自己主張ができずに感情を押し殺しているだけであることも。ワガママを言うか言わないかだけでも、こんなふうに子供の内面が分かることがあるのです。

なので、ワガママ1つ1つにも、もしかしたら子供に込められたメッセージがあるのかも知れませんね。例えば、小・中学生くらいの子が好きな異性に「好きだ。」と言えずに、いじわるしてしまうところを見たことはありませんか。

いや、ママやパパ自身が経験者なんてこともあるのでは?子供のワガママも、大人に伝えたい本心の裏返しなのかも知れませんよね。もしそうだとしたら、このままお互いに分かり合えずに子供が大人になってしまうのも、勿体ない感じがしませんか。では、今回はワガママな子供に込められたメッセージ・対処法について見ていきましょう。

・子供のワガママは成長の証!

子供がワガママを言った時に親として適切な対処をするためには、まずは子供のワガママの意味を知ろうとすることです。そして、子供のワガママを受け入れることです。

とは言っても、「子供のワガママを受け入れる」と言うのは、「親が折れて子供の言いなりになる」と言うことではありません。子供の気持ちを受け止めつつも、間違いを正す必要があります。

そこで、子供のワガママの意味ですが、実は「ワガママ=悪いもの」ではなく、「ワガママ=成長の証」なのです。ワガママは自己主張の一種で、この自己主張を通して少しずつ人との関係を築いていくのです。

自己主張の仕方は年齢とともに変化し、大人になるまでには自分の気持ちを調整する方法も学んでいくのです。具体的には3歳くらいまではほとんど自分しか見えておらず、自分の要求をひたすら叶えようとします。

6歳くらいまでは「こうだ。」と言っておきながら、「ああだ。」と言って急に主張を変えて、人を振り回して愛情を確かめようとします。さらに、9歳くらいまでは嫌なことから逃げたいがために、「ああ言えばこう言う」的な態度を取って、大人にSOSサインを出そうとします。

子供の年齢的なワガママの意味が分かっていないと、どうしても否定したくなってしまいますよね。でも、ワガママの意味さえ分かれば、ワガママを言われた時に「そんなもんかな。」と、少しは冷静な気持ちでいられるかも知れませんね。

・ダメなものはダメで折れない

ワガママな子供に込められたメッセージは、「自分に構ってほしい!」「自分の気持ちも分かって欲しい。」「自分の意見も尊重してほしい!」など色々。

どのメッセージにも共通するのが、「自分に寄り添ってもらいたい!」と言う気持ちです。子供は人に依存しなければ生きていけないからこそ、周りの大人には大事にされたいし、構ってもらいたいと思うのはごく自然なことです。

ただ、子供を愛すること・大事にすることと、ダメな要求でも通すのとでは違います。本当に子供のことを大事に思っているのなら、ダメな要求は何が何でも通してはいけません。

ギャーギャーぐずったり、暴れたりして大変なこともあるでしょうが、ここで子供のワガママを通してしまうと、1回が2回や3回、いや延々と続くかも知れませんよ。

しかも、回数を重ねれば重ねるほど、子供のワガママも厄介になってしまうことも。なので、子供のワガママは、初めからストップをかけた方が良いです。

ただ、やみくもにワガママを叱るのではなく、子供の気持ちを肯定してあげることも大切です。子供に対して愛情を示しながらも、ダメなことをダメだと教えていくのです。そうすれば、早い子なら1回で、遅い子でもいつかは分かってくれるはずです。

・必要以上に子供の期待に答えようとしない

「子供がワガママを言う前に、必要なものを用意してあげよう。」なんて、完璧なママになろうとしていませんか。泣くことでしか要求を訴えることのできない赤ちゃんなら、それでも問題ありません。

でも、ある程度言葉の理解が進んで、話せるようになってからは要求に答えすぎるのも良くありません。子供にとって心地の良い環境を作ることで、子供のワガママに拍車をかけてしまいます。

あまりに良い環境が整っていると、子供が要求することが無くなってしまうんですよね。ここで、「要求するのが無いのは良いことなのでは?」と思う方もいるでしょう。実は、「要求することが無くなる」と言うことは、考え方を変えると「要求しなくてもいい。」「相手に伝えなくて良い。」「自己主張をしなくて良い。」と言うことでもあります。

ただ、実際には子供の要求はキリのないもので、良い環境が整っているとさらに良い環境を求めることも。こんなことなら適度に悪い環境にしておいて、要求を適度に抑えられるほうが良いでしょう。

本当なら親子は何も考えずに素で接したいところですが、残念ながら駆け引きも必要なのです。上手に駆け引きできるようになると、だいぶ子供と楽に接することができるようになりますよ。

・相手を変えてダメだと伝えるのも有り

子供がワガママを言った時、ママに言ったワガママならママだけで解決しようとしますよね。確かに、子供の近くにママしかいない場合は、そうせざるを得ません。

まずは、子供の気持ちとしっかり向き合って、ダメなものはダメだときちんと教えてあげましょう。ただ、「夜や休日はパパもいる。」「おじいちゃんやおばあちゃんと暮らしている。」と言う場合には、ママ以外の大人が近くにいることもありますよね。

こんな時ばかりは他の大人もお手伝いしてくれると、ママにとって心強いですよね。「相手を変えるとワガママが通る。」のは良くないのですが、「相手を変えてもワガママが通らない。」のであれば、きっと子供も納得してくれるはずです。

誰にワガママを言っても、答えは一緒なのですから。と言う訳で、ママが「このままでは折れそう!」なんて思った時は、パパ、おじいちゃん、おばあちゃんなどと相手を変えてダメだと伝えるのも有りです。もちろん、教育方針は家族みんなで事前に、話し合っておいてくださいね。

・まとめ

子供のワガママは一見よからぬことのように見えますが、「成長の証」「自己主張」として考えることができます。でも、親が子供のワガママにどう対応するかで、子供が大人になった時に悪くも良くもなります。

本当にワガママを「成長の証」とか「自己主張」などするためには、まずはママが子供のワガママに折れないことです。ワガママの中に込められた子供の本心を受け止めて、ダメなことはダメだと教えていくのです。

ワガママには「自分に構ってほしい!」「自分の気持ちも分かって欲しい。」「自分の意見も尊重してほしい!」など、子供の色々な想いが込められているのです。これらを感じ取った上で、いけない行動だけをいけないものだと教えていけば、きっといつかは子供も気付いてくれるはずです。

もしママが折れそうになった時は、パパやおじいちゃん、おばあちゃんなど、相手を変えて子供にダメだと伝えるのも良いかも知れませんね。また、子供が要求する前に、子供の要求に答えていませんか。

これも子供がより良い環境を求めて、ワガママがレベルアップしてしまう危険性があります。子供に素で接することも大切ですが、素の部分と鬼の部分を使い分けて、ワガママな子供に適切な対応ができると良いですよね。

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