経産婦さんだと過去の妊娠経験から、「そろそろ妊娠線対策をしなくては!」と言う時期が大体分かっているでしょう。でも、初めての妊娠だといつ妊娠線対策をしたら良いのか、分からない方も多いでしょうね。

つわりが落ち着いて体調が安定してきた時に、雑誌やネットなどの情報を見て慌てて対策を始める方もいるかも知れません。いや、気付いた時には妊娠線ができていて、「しまった!」と思う方もいるかも知れません。

もちろん、妊娠線ができてしまったら、今すぐにこれ以上妊娠線を濃くしないための対策をすれば良いだけです。逆に、まだ妊娠線ができていない方は、少なくとも妊娠線ができるまでには対策を始めておきたいものです。

ただ、「対策は早いに越したことはない。」と言っても、妊娠初期のうちはつわりでスキンケア用品の匂いが気になってしまいますよね。つわりの症状が酷い場合には妊娠線ができやすい時期に合わせて、最小限の対策で賢く妊娠線を予防しましょう。では、妊娠線はいつからできるのか、遅い・早い時期の目安を見ていきましょう。

・妊娠線はどういう仕組みでできるの?

妊娠線はふと気付くことが多いので、ある時突然できるものであるかのように思いがちです。でも、実際には妊娠線ができるまでの過程があって、少しずつ段階を経て皮膚の割れ目ができていくのです。

お腹に限らず人間の皮膚は表面から内部にかけて、「表皮⇒真皮⇒皮下組織」の順に積み重なっています。妊娠してお腹が大きくなった時には皮膚がちゃんと伸びるからこそ、お腹そのものが裂けたり引きちぎれたりすることはないのです。

ただ、皮膚は全体が同じように柔軟に伸びる訳ではなく、伸びの悪い場所もあるのです。伸びの良い場所は表皮で、伸びの悪い場所は真皮や皮下組織です。表皮がたっぷり伸びても、伸びの悪い真皮や皮下組織の伸びには限界があります。それで、真皮や皮下組織が表皮の伸びに追い付けずに、割れ目ができてしまうのです。

妊娠線ができたばかりの頃は内出血の後のように赤紫色の割れ目になっていますが、ある程度期間が経てば肌よりも若干白っぽい割れ目になります。ただ、一度はっきりした妊娠線ができてしまうと、どんなにスキンケアを頑張ってもなかなか消えません。目立たなくなる程度に残ってしまう方も多いです。

・妊娠線はいつからできる

妊娠線はいつからできるのか、「絶対にこの時期にできる!」と言う明確な答えはありません。あるアンケートの結果によると、全妊婦さんの30%近くが「妊娠10か月にできた」と答えています。

次に多いのが「妊娠9ヶ月でできた」方で、全妊婦さんの20%。3番目に多いのが「妊娠8ヶ月にできた」方で、全妊婦さんの15%近く。あとは「妊娠6ヶ月にできた」方、「妊娠7ヶ月にできた」方が、それぞれ7%と言う結果になりました。

そして、残りの20%以上の方が、「産後まで全く気付かなかった」と答えています。妊娠線はお腹の上にできるものと思いきや、実はお腹の下にできることの方が多いです。

お腹が大きいと鏡でチェックしない限りは、妊娠線があることに気付かないかも知れませんね。それで、産後にお腹がへっこんだ時に、初めて妊娠線の存在に気付くのでしょう。

妊娠中に妊娠線ができたことに気付いた8割近くの妊婦さんに関しては、65%近くが「妊娠8ヶ月以降に妊娠線ができた」と言うことになります。

妊娠線は「安定期から気を付けなければ!」とよく言いますが、「安定期に妊娠線ができた」方は14%です。妊娠後期と比較すると少ないので、「安定期に妊娠線ができていないから大丈夫!」と安心するのではなく、妊娠後期に向けて早めに対策を始めた方が良いかも知れませんね。

・保湿ケアは今すぐにでも始めよう

肌トラブルは肌の乾燥を改善すれば、最小限に抑えられることがあります。妊娠中はホルモンバランスの変化で肌のバランスも崩れやすく、今まで乾燥肌でなかった方でも肌が乾燥することがあります。

できることなら少しでも肌の変化が気になり始めたら、すぐにでも保湿ケアを始めたいところです。とは言っても、妊娠初期のうちはつわりで化粧品の匂い、べたつきなどが気になってケアどころではない方も多いでしょう。

普段「メイクをしないと外に出られない。」なんて言う方でも、つわりの時ばかりはメイクを諦めてしまうこともあるようです。なので、つわりから解放されて体調が良くなってから、すぐにでも保湿ケアを始められると良いですね。

どんなに遅くても妊娠5ヶ月までには、保湿ケアを始めることをお勧めします。妊娠中にお腹に使うスキンケア用品は、妊婦さん用のものを使用した方が肌に優しくて匂いも控えめで安心して使えます。

妊婦さん用のスキンケア用品を扱っているメーカーのホームページ、妊婦さん向けの情報誌や情報サイトなどでは、スキンケア用品のサンプル品を扱っていることも多いです。商品選びに迷っているなら、一度はサンプル品を使ってみるのも良いでしょう。

・体重のコントロールは安定期から!

もっとも妊娠線の原因となりやすいのが、体重の急激な増加です。妊娠中はそれほど食べていないつもりでも、太りやすい体質に変化します。胎児の重さや血液、胎盤などの仕方のない体重増加は、7~8㎏と言われています。

つまり、この他の体重増加に関しては、努力次第で抑えられると言うことです。1ヶ月あたりの体重増加は多くても1.5㎏ですが、できるだけ1㎏にとどめましょう。

そして、増えすぎた分は減らそうなんて思わず、現状維持を心掛ければ大丈夫です。体重のコントロールを確実に行うためにできることは、和食を中心とした食事でバランス良く栄養を摂取することです。

つわりの時はとにかく食べられるもの探して食べられるだけ食べていたでしょうが、安定期になってつわりから解放されたら少しずつ無理なく食生活を整えていきましょう。

それから、食生活だけで足りない部分は、適度な運動でカバーすることも可能です。とは言っても、妊娠中は体調によって、医師から運動を制限される場合もあります。

安定期に医師から許可が出たら、ウォーキングやマタニティービクスなどの運動を始めてみましょう。もちろん、出産は37週以降が理想的とされているので、それまでは体に負担をかけすぎないように気を付けてくださいね。もし体調が悪くなった場合には、すぐに運動を中止して体を休めてください。

・まとめ

妊娠線はお腹が大きくなって、皮膚の真皮・皮下組織の伸びが表面の伸びに追いつけないことで起こるものです。割れ目ができて暫くは赤紫色になっていますが、ある程度日が経てば白っぽく目立ちにくくなっていきます。

それで、妊娠線ができる時期としては、65%近くの妊婦さんが「妊娠8ヶ月以降」と答えています。ただ、僅かながらも妊娠6ヶ月~7ヶ月に妊娠線ができる方もいるので、遅くても妊娠5ヶ月の間には保湿ケアだけでも始めた方が良いです。

保湿ケアに使用するスキンケア用品は、低刺激で匂いの少ない妊婦さん用のものがお勧めです。ホームページや情報誌などでサンプル品を見つけて、実際に使ってみて産後まで長く使えそうなものを選ぶのも良いでしょう。

それから、保湿ケア以外の妊娠線対策としては、体重のコントロールが挙げられます。体重のコントロールは生活習慣や食生活に関わる問題で、妊娠初期から行うのは難しいものです。

バランスの良い食生活はつわりが落ち着いてから、適度な運動は安定期に入って医師の許可が出てから頑張ってみましょう。特に適度な運動に関しては、体に負担をかけすぎないように無理なく行いましょう。

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