「うちの子は何をするにも集中力が続かない。」などと、困っているママはいませんか。「絵本を読んであげようと思っても、最後まで聞こうとしない。」「保育園や幼稚園で先生の話を最後まで聞いていない。話の途中でよそ事をしてしまう。」「一つの遊びが長続きしない。」ママが子供の集中力がないと感じるのは、主にこのようなことからでしょう。

小さい子供が集中力がないのは当たり前なのですが、当たり前の部分に関してはそれほど気にならないでしょう。でも、子供が成長するにつれて同年代の他の子供との交流も増えていきますし、どうしても他の子と比較してしまうものです。「当たり前の部分の中でも、他の子よりも特にできていない。」と感じれば、悩むのも無理はありません。

いや、むしろ今のうちに悩んでおいた方が良い場合もあります。子供の集中力がないことは個人差のレベルとして対応できることもあれば、専門的なアプローチが必要なこともありますから。では、今回は集中力がない子供の原因・集中力を高める対処法について見ていきましょう。

・そもそも子供って集中力が続くものなの?

一度でも子育てをしたことのある方なら、大抵は「子供は集中力がないもの。」だと実感するでしょう。集中力が続くかどうかは人によっても、子供の関心度によっても変わってきます。

実は、大人の集中力でも私たちが考えている以上に続かないものなのです。どんなに関心のあることでも「50分まで」と言われているので、今まで私たちが集中していると思ってきたことは表面的な姿勢だけだったのかも知れません。

勉強や仕事を一気に何時間も継続しているのだとしたら、本当に集中できているのは50分以下で残りの大部分の時間は集中できていない可能性が高いです。大人の集中力でも長くて50分しか続かないくらいなので、子供の集中力がそれ以上に続くとは思えません。

実は、小さい子供の集中力は「年齢+1分くらい」、7~9歳までの子供の集中力は「15分くらい」と言われています。このように考えると一概に「うちの子は集中力がない。」とは言えないでしょうね。小さいお子さんなら5分集中できるだけでも凄いことなので、むしろ5分集中できれば褒めてあげても良いくらいです。

・集中力がない子供の原因は?

子供の集中力を伸ばすためには、まず集中力がない子供の原因をきちんと見極めることが大切です。何らかの方法で原因の対処をしつつ、少しずつ子供の気持ちをコントロールしてあげられると良いですね。それで、集中力がない子供の原因としてもっとも多いのが「子供が置かれた環境」です。

例えば、食事に集中してほしい時にテレビや他の音がしていたり、目立つ場所におもちゃが置かれていたりしませんか。このような場合は余程お腹が空いていなければ、音やおもちゃの方に気が行ってしまいます。それから、「生活の乱れ」も意外に集中力に悪影響を及ぼすものです。

睡眠が不足していたり夜型の生活になっていたりすると、どうしても昼間に眠くなって集中力が途切れやすくなります。睡眠に関しては「睡眠時無呼吸症候群」のような問題も考えられるので、寝起きの悪さ・いびき・無呼吸などがないかをチェックしてみましょう。この他、集中力には「ストレスや緊張感などの精神的な問題」が関係している場合もあります。

集中すべきことに対する「苦手意識」はありませんか。「やらなければいけない。」と言う義務感はありませんか。苦手意識や義務感は子供の気持ちをマイナスにして、集中力の低下を悪化させる危険性があります。もちろん、このような場合は楽しくできる方法さえ見つかれば集中力アップに繋がります。

・落ち着いた環境を作ること

集中力がないからと言って、子供をひたすら悪者扱いにするだけではダメです。まずは親が子供が集中しやすいように「落ち着いた環境を作ること」です。

活動を邪魔するものがないか、お子さんの周りをしっかりチェックしてみましょう。「常にテレビを付けている家庭なら、大事な活動の時だけでもテレビは切っておく。」「外の音がうるさいのなら窓を閉めておく。」「部屋のおもちゃが気になりやすいのであれば、おもちゃは一時的にでも見えない場所にしまっておく。」活動を邪魔するものを部屋から排除しておけば、だいぶ集中しやすい環境になります。

ただ、あまりにお子さんの好きなものを奪ってしまうと、余計に集中できなくしてしまう可能性もあります。なので、お子さんの無理のない範囲で目標時間を決めて目標時間をクリアできたら、好きなものをたっぷり楽しめるようにしてあげるのがお勧めです。

・楽しくできることを見つけること

楽しくないことは子供だけではなく、大人でもしたくないですよね。集中力は興味のないものよりも興味があるものの方が続きやすいので、お子さんの興味のあることを見つけてあげましょう。

幼い頃はわざわざ楽しくないことで集中力を養わなくても、楽しいことに集中してもらえれば十分です。それで、お子さんの興味のあるものがよく分からない方は、まずは身の回りのことからでも色々なことをお子さんに経験させてあげましょう。

食事ならスプーン・フォーク・箸などの他、色々な器やお皿を使ってもらうのも良いでしょう。着替えならボタンつきの服・チャックつきの服・ボタンやチャックのない服など、色々な服を着てもらうのも良いでしょう。

この他には一緒に料理をしたり、洗濯をしたり、掃除をしたりなど、お手伝いをしてもらうのも有りです。色々なことを経験させている間に、お子さんが楽しく集中できるものが見つかるかも知れません。集中してできた後は、もちろんお子さんをちゃんと褒めてあげてくださいね。

・集中力のなさは障害も原因かも!

集中力のない子供の原因には発達障害が関係していることもあります。障害と言うと何となく見た目で分かるものだと思っている方も多いのですが、発達障害のみを抱えているお子さんの場合は見た目での判断が難しいものです。

なので、「言葉」「身の回りのこと(着替え・食事・トイレなど)」「特定のものへの執着」などで、育てにくさはないかどうかが判断目安となります。3歳前後になっても発達面や育てにくさでの不安を感じるのであれば、地域の保健師さんや専門医に相談することをお勧めします。

もし発達障害だとしたら早めに気付くことができれば、療育に通うなどの専門的なアプローチで育児での不安を改善できる可能性があります。実は集中力は7歳までの間に伸びやすいもので、幼児期の最適な教育環境は皆さんが考えている以上に大きな影響を与えてくれます。

療育ではただ集団生活ができると言うだけではなく、決められた時間の流れで行動することも学べます。お子さんの可能性を伸ばせる時期は限られているので、「診断されたら行動する」のではなく「疑問に思った時点で行動する」の方が安心です。

・まとめ

集中力がない子供の原因として、「子供が置かれた環境」「生活の乱れ」「ストレスや緊張感などの精神的な問題」などが挙げられます。子供は元々「年齢+1分くらい」集中力が続けば十分なものなので、原因と合わせて集中力を伸ばす対処法を考えてあげられると良いですね。

それで、子供の集中力を高める具体的な対処法としては、「落ち着いた環境を作ること」「楽しくできることを見つけること」などです。おもちゃや音のするものなどの気が向きやすいものは排除して、静かで活動に関係するものしかない場所にできるのがベストです。お子さんの楽しくできることに関しては、食事・着替えなどの身の回りのこと、ママの家事などをお子さんに経験させてみると発見しやすいですよ。

また、集中力のなさは発達障害に原因が潜んでいる場合もあります。定期健診で問題を指摘されていたり、ママが発達面での不安を抱えていたりする場合には、早めに専門的なアプローチができる場を確保しておくと良いでしょう。伸ばせる力は伸ばせる時期に伸ばしてあげれるのが一番ですから。

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